第二種電気工事を合格まで

ある仕事での一場面。ビルメンがうらやましい!!

僕は今、フィールドエンジニアとして働いています。

 

ビル設備の電気部分の点検が主で、巡回ビルメンとも呼ばれる仕事ですね。

 

 

僕は転職する前も巡回ビルメンでしたが、前の職場は単純に残業が多くて本当にきつかったです。

 

今の会社でも巡回ビルメンとして働いていますが、拘束時間は雲泥の差ですね。転職してよかったです(笑)。
※前は月平均70時間の残業がありましたが、今では月平均15~20時間と、大幅に減りました。今の職場に感謝感謝。

 

 

話はそれましたが、仕事でビルに出向いて、常駐ビルメンさんの働きぶりや話を聞いて、非常にうらやましいと思ったことが3つあります。

自分の時間が多く確保できること

1つ目が、自分の時間が多く確保できること。

 

就業時間中には朝礼、引き継ぎ、巡回点検、日報の作成等こなすべき仕事はありますが、それさえ終わってしまえば防災センターでの待機時間となります。

 

機器の故障等があれば対応しなければいけませんが、トラブルさえなければ基本は自分の時間です。

 

就業時間中なのにテレビを見たり、スマホのゲームをしたり、ネットサーフィンしたり、真面目な人はスキルアップのために資格の勉強をしたりと自分の時間を使えます。

 

 

さらに、ビルメンは宿直と言って、夜通しビルの待機をする場合もあります。

 

朝9時から翌朝9時までという勤務体系の職場が結構多いです。

 

こう聞くと大変そうですが、宿直明けの日はもちろん振替休み日となります。

 

しかも、どこの職場でも0:00~6:00は仮眠がとれるというパターンが多いので、慣れればその振替休み日を有意義に使うことができます。

 

 

常駐ビルメンは、就業時間中は会社内に縛られますが、その中でなら割りとフリーに時間を使えます。

 

今、働き方改革と言われていますが、自分の時間を確保できるという点では、世の流れに合った仕事かもしれませんね。

資格を取れば給料が上がる

2つめが、資格を取れば給料が上がることです。

 

ビルメン一番の魅力は、資格をとると給料があがることです。

 

大体どの会社でも、下記のような感じで手当てがもらえます。

 

ビルメン資格手当一覧

 

電気工事士の会社では、祝い金等の一時金も資格手当とは別でもらえるのですが、ビルメンではあまりないようです。

 

しかも、資格をとっても月に5万円までなど、資格手当に上限があるパターンが多いようです。

 

ただし上限まで達するにはビルメン3種の神器と言われるような難しい資格が必要となるので、年収の面を考慮するなら出世を目指したり、転職によって年収を増やす等の努力が必要となってきます。

きつい仕事が少ない

現場仕事とはいえ、トラブルさえなければすることは少なく、体は楽です。

 

トラブルが起きた際に、一時対応で修理しきれない時は業者を読んで、何が起きているのかを伝えられればいいです。

 

この辺は人によりますが、「直しきらなくていい」ので気が楽と感じる人ならビルメンの仕事がきついとは感じないでしょう。

 

逆に、「直しきれなくてふがいない」など考えてしまいストレスがたまりがちな人はビルメンはきついかもしれませんね。

 

 

また、再就職者が50代ということも珍しくないくらいで、そういう人でも業務はこなせるくらいに身体的な負担は少ない仕事です。

 

さらに、急な残業等もほとんどないですし、急に仕事を依頼されることも稀です。

ただし、年収は低い

いいことばかり書いてきましたが、どうしてもネックになるのが年収が低いという点です。

 

独立系のビルメンは、250万~350万がボリューム層です。

 

系列系のビルメンは、300万~550万がボリューム層です。

 

皆、上記左側の250万や300 万からスタートし、資格や実務経験を積むと右側の年収に近づいていきます。資格を取れば年収は上がっていきますが、基本給が安いのでどうしても限界が見えます。

 

そして、昇給は基本的にないそうです。

 

昇給に関しては、よほど仕事が認められたり難易度の高い資格を持てばできるかもしれませんが、ビルメン3種の神器のうち二つくらいを取ってからが昇給のスタートラインに立つというくらい、難易度は高いです。

 

さらに、上手く昇給しても600万円くらいで頭打ちと考えると、ちょっとつらいかなと僕は思ってしまいます。

 

 

年収を上げる方法は??

ビルメンとして確実に年収を上げる方法は資格を取ることです。

 

1にも2にも資格です!!

 

ビルメンとしてそこそこの年収を得たいと思うのなら、ビルメン4点セット+消防設備士は、1年半くらいで全部取るくらいの意気込みで活動してください。

 

これらの資格は勉強すれば受かりますが、勉強しなければ落ちる試験で、全部を短期間に取るのは意外と難しいです。

 

 

そして、ビルメンとしてそこそこの年収を得たいというなら、将来的には系列系のビルメンに転職することを目標にしてみませんか??

 

若いうち(20代まで)ならビルメン4点セット+消防設備士があれば系列系のビルメンに転職することは可能です。

 

 

若くないなら、4点セットだけでは系列系会社の面接にすらたどりつけない可能性が高いので、三種の神器の内1つでも取って見てください。

 

三種の神器は難易度の高い資格で年齢が高くても需要のあるので、企業側からしたら欲しい人材です。

 

いずれにしても、最終的には系列系に転職をしないとある程度の年収は難しいです。

 

 

ちなみに僕は、転職の際に常駐ビルメンは気にはなっていましたが、常駐ビルメンを選べませんでした。

 

理由は明白で、系列系でも500万円が上限と思われる年収の一点だけでした。

 

家族を養っていかないけないですし、高くても300万円スタートだとさすがに生活がきついですね。

 

 

まぁ、もっと年を取ったら常駐ビルメンになってるかもしれません(笑)

総括 低年収さえ気にしないのなら有り

今、世の中の30代の平均年収は440万円で、年収の中央値は350万円~360万と言われており、常駐ビルメンの場合はさらに低いです。

 

しかし、その分楽な仕事であり、資格を取っていけばステップアップがでできます。

 

今のご時世、お金は少なくても幸せに暮らせるという情報はあふれていて僕自身、よく見かけます。

 

そういう世の流れからすると、意外とビルメンは狙い目かもしれませんね。

 

 

 

個人的には、

 

・体に負担が掛からない
・年収もあまり高くない
・資格があれば年齢を重ねてからでも再就職は可能

 

これらの特性を考えた結果、年収250~300万スタートという金額は今は耐えられないという状況です。

 

ただ、子供の手が離れるなどした際、年収が低くなってもいい場面が出てくると思います。

 

なので、20年以上先の遠い将来になら常駐ビルメンは有りかもと、今は考えています。
※その時には世の中が変わってて、ビルメンという仕事は無くなっているかもしれませんけどね

page top